重量・床衝撃音用の『緩衝マット』の開発 その3…『緩衝マット11・HEAVY』

その1で上げた、『緩衝マット 9』は、そもそも子どもの足音用に開発したマットでしたが、それで止まらない、大人用の『緩衝マット』を要望する声が増えてきて、どうしても必要になってきました。

大人の重い歩行音=カカト歩き音、体重60㎏の人間が、高さ20㎝から片足を落とすもの、と想定し、計算してみると、重量・床衝撃音の試験機、バング・マシンの衝撃力とほぼ同じになります。
この衝撃を吸収する、『緩衝マット』には、かなりの反発力がある『緩衝フェルト』が必要になります。

そのような『緩衝フェルト』の開発は、容易ではありません。
先ず、開発資金がありません。
そこで、探しに探したところ、それに近い反発力を持つフェルトがありました。

そのフェルトに、いつもの『遮音制振ゴム』を貼り合わせ、『緩衝マット 11H』が、できあがりました。
早速、ある鉄骨造の工場の2階床に、敷いてもらったところ、ほとんど聴えないレベルになりました。
その工場の1階は事務所、2階が食堂・会議室になっていて、土足でした。
残念ながら、試用前と後の測定はできませんでした。
去年、2016年の暮れのことでした。
181121 マット11H-1

その後、マンション、保育園などでお使いいただき、喜んでいただいています。もちろん苦情はありません。
施工の前と後の測定をしたいのですが、ほとんどできません。
その理由は下階には、入れないことです。
残念ながら、どこかで測定をしたい、と願っているのですが、未だその機会に恵まれていません。

現在のところ、厚11㎜、910×910㎜の貼り合わせは、未だしておりません。
『遮音制振ゴム』厚3㎜、910×910㎜
『緩衝マット・HEAVY』厚8㎜、910×15m
別々にお届けしております。

現場で、敷き込み、という方法になります。


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