【お客様事例】飼料製造工場の騒音調査・防音対策

家畜などの飼料を製造している工場での事例です。約50m離れた隣接地の事務員の方が頭痛を訴え、救急車で病院へという問題が起こりました。どうやら工場の騒音が原因らしいとのことで、調査と対策をご依頼いただきました。

【写真1】

飼料工場のブロア棟

騒音源は、船舶から飼料原料(トウモロコシ)を吸引するブロア機械のようです。調査の結果、音源は63Hzで101dBの低周波騒音が発生していました。これでは健康被害が起こるのも無理はありません。また、1kHzでも100dBという騒音を発していました。

【写真2】

低周波騒音源だったブロア

まず1kHzの高音は、主にブロア管の中を通るトウモロコシが当たる音が原因でしたので、管に制振材を巻くことで解決をしました。

【写真3】

制振材を巻き付ける

問題の63Hzの低周波音は、機械メーカーに防振措置を依頼するも不誠実な対応の上、全く対策がされません。そこで、工場長とご相談の上、設備機械と工場基礎のコンクリートの間に特殊な「制振パッド」を入れたところ、騒音は72dBまで落とすことができました。本来的には設備自体の防振が求められますので、機械メーカーの対応が期待されるところです。

このように、騒音の発生箇所や周波数などに応じた対策によって、「対症療法」的対応でも状況を大幅に改善することが可能です。難しいと思われる案件でもあきらめず、お気軽にご相談下さい。

【写真4】

機械と基礎の間に制振パッドを施工


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