低周波騒音と防音の対処方針
低周波音は、わが国では周波数100Hz以下の音として定めています。このうち20Hz以下の音を超低周波音と呼び、通常レベルでは人間の聴覚では殆ど
認識できないものです。
一方20~100Hzの低周波音は、可聴音として認識され、体感は個人差が大きく、住宅における騒音として身近な問題となっています。
低周波騒音の対策は、音源で実施するのが効果的であり、超低周波音の場合は、音源又は直近の伝播経路以外では、対策は殆ど不可能と考えられます。
また、可聴音の低周波騒音は、被害者側(受音側)においても大幅に軽減できる場合があり、
状況によって適切な騒音調査及び防音対策が望まれます。
マンション防音と低周波騒音
近年のマンションの防音対策で難しいものは、二重天井の振動など重量衝撃音です。主に、子供の走り回る音、重いものを床に落とす音などが
該当します。
※参考事例:上階の騒音対策(マンション防音)
この重量音を測定して分析すると大半が、30~100Hzの周波数の音が主成分であり、可聴域の低周波音なのです。
提携先の防音職人さんのマンション現場において、
防音工事の施工前と施工後に測定したデータがあります。(弊社が騒音測定を依頼されました)
これを見ると、まさに低周波音が主成分であることが分かります。