建物内部のマンション騒音
 ここでは、建物内部のマンション騒音について述べます。
 居室での低周波の主な発生場所は、「二重天井」「GL壁・胴縁二重壁」「二重床」
のほか、給湯・給水・空調設備および配管です。
 被害者側の防音対策として、比較的難易度の高いものが、上階からの振動騒音(子供の走る音、重量物の衝撃音など)です。
また、音が増幅される要因になるのがGL壁(梁・柱を含む)、二重天井の内部空間です。
*参考情報:低周波騒音とマンション
 また、ドラム・グランドピアノなどの楽器は、マンションで使用すると、低周波騒音としてかなり離れた区画(世帯)まで響き、
騒音問題となります。
 対策としては、床の防振(制振)が最も重要です。
マンションの天井騒音と低周波音
 低周波音の発生経路を特定するのは大変難しく、周波数ごとの精密な音測定調査が必要なケースが多く、騒音被害者側での対策は、
防音工事が必要になるケースもあります。
 また、上階の居住者が大きな足音、低い重い振動音を出している場合は、原因者自体は問題を認識しておらず、居住者間の感情的な摩擦が
起き、問題がこじれることがあります。
 この場合は、今までの経験では、大半が天井の防音工事を検討することになります。